カナダ出身の詩人、シンガーソングライター レナード・コーエン、
20代の頃、LPレコードをカセットに入れてもらって繰り返し繰り返し聴いていました。
その後、一人で音楽を聴くことがなくなってからしばらく離れて、次に聴き始めたのが10年ほど前のこと。
インターネット検索中に偶然目に飛び込んできた、「レナード・コーエン |ソニーミュージックオフィシャルサイト」。
あれ? 確か彼は数年前に亡くなったはず、と驚き、よくよくみれば、2019年11月に新しいアルバムが出ているではありませんか!しかもすべて新曲…
https://www.sonymusic.co.jp/artist/LeonardCohen/
2016年の11月、亡くなる3週間前にリリースしたアルバムが大変好評で、そのことに感動したレナード・コーエンは、息子のアダム・コーエンに話をし、作っていた楽曲の完成を託します。亡くなる直前のことです。そして、そのための手引きとヴォーカル音源を残して旅立ちました。
レナード・コーエンを愛する複数のプロデューサーやミュージシャン達、多くの人が参加して、このアルバムを作り上げたとのこと。
アダム・コーエンの「僕よりも素晴らしい熟達したプロデューサー達に対する僕の強みは、彼らが知らない父の嫌いなものを僕が知っているということ」という言葉から、一つの音楽アルバムが完成する過程の複雑さ、面白さに惹きつけられました。
アルバム制作の背景を探る映像をご紹介。
「設定」で日本語字幕をつけられます。
生命が終わる瞬間まで輝き続けて、この世を去った後もこうして新しい作品が生まれることに驚き、さらに、そのでき上がりの見事さに感嘆します。ほんとうに、レナード・コーエンがまだ生きているかのようです。
アルバムのタイトルになっている曲「THANKS FOR THE DANCE」
Thanks for the dance
踊ってくれてありがとう、
ワン、トゥ、スリー、ワン、トゥー、スリー、ワン…
レナード・コーエンの歌には「ダンス」がよくでてきます。
いつも少し官能的で、同時に思索的。
年とともに声と歌い方は枯れた感じで余白があり、齢を重ねた人のユーモアも感じさせます。
「ありがとう、いつまでも踊ってくれるかい?」
このアルバムの日本語のコピーです。
イエス!!
ウイ!!
ワルツが踊れるといいのだけれど。
踊ってるフリだけでもやってみたいものです。
手を取って揺れればいいのでは?
リズムに身を委ねて、軽やかさを忘れずに。
ワン、トゥ、スリー、ワン、トゥー、スリー、ワン…
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